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のんきな心霊の世界。あなたも軽い気持ちで心霊体験。

 2009年4月18日 16時


南関東最大の面積を持つ千葉県を出発する。







最近は腹が出てきて困っている・・・



助手席に座って頂いているのが参拝案内人兼、総裁。

総裁には最終目的地を鳥取砂丘と言ってある。

そう、言ってはあるのだが・・・





例えそれが変更になっても、仕方のないことだと思う。

例え目的地が鹿児島になったとしても、それは仕方のないことだろう。

人生という流れに乗っている今、その漂流地が多少ずれたところで、仕方のないことなはず。

しかし、あえて問題を挙げるとすれば、それを「いつ」「どこで」「どのようにして」伝えるか・・・だ。





そもそも

鳥取砂丘に行こうとは言ったが、行ったら帰ろうとは一言も言っていないし、聞かれてもいない。

僕の心は初めから「全ての県を通っての日本一周」なのだから。







などと熟慮するやいなや、眠りの世界の妖精が迎えにきた。

ひとまずこの件はおいておこう。

鳥取につく前に黄泉の国にたどりついてしまってはもともこうもない。

きっと鳥取につくころには、総裁も鹿児島へ行きたくなるだろう。






第一の参拝場所は「吹上トンネル」である。

総裁の話によると、かつて幼少期に友人と肝試しをしににきたことがあると。

  肝試し
  
   恐怖に耐える力を試し、耐えられなかった者を誹謗中傷し、

   その後の人生においても、その者を「弱虫」「腰抜け」「チキン」などのレッテルをはる事により

   その者よりも自分が優れ、強い存在であることをアピールする、

   他人を犠牲にしての自画自賛行為である。

なんとも嘆かわしい世の中になったものだと、日本を悲観していると、総裁が吹上の話を始めた。

どうやら吹上トンネルは全部で3本あるらしい。


1.新吹上トンネル

2.旧吹上トンネル

3.旧々吹上トンネル


1は現行の物で、2に関しては2輪車であれば通行可能

しかし3に関しては、トンネル入り口にフェンスが設けられており、徒歩でのみ侵入可能だと。

加えて3のトンネルの手前には、廃屋があり、惨殺があった噂があると。





・・・ふむ。

行くのやめようか。










トンネルに到着する前に粗大ゴミが置いてある。

ゴミの日はちゃんと守ってほしい。















旧々トンネルは旧トンネルの上にあり、旧々トンネルに行く道のりで

旧トンネルを見下ろせる。

文章がややこしい。











正式名称は「吹上隧道」らしい。

この「隧道」という漢字。

ずっと「たいどう」と読んでいたが、「ずいどう」と読むらしい。







旧トンネルを見下ろした後は、いよいよ旧々トンネルが迫ってくるらしい。

中に入って参拝しなければいけないのであろうか・・・

とてつもなく帰りたい。




そして見えてきた。









かつて、幾千の者を恐怖へいざなってきたトンネルが

徐々に近づく。
















ん?












いや、「がちゃーーーーん」じゃあらんがな。

闇の扉は鋼鉄の扉へと進化をとげていた。

総裁の話と違う。フェンスより明らかにお金がかかっている。









正直助かった。

総裁もこれには驚いたようだったが、取り乱すことはなく、冷静に鋼鉄の扉に近づいた。

さすが総裁だ。






中の様子を調べようとするが、鋼鉄の扉の前に覗くことすらできない。

視覚がだめなら聴覚だ。扉に耳を当て、中の様子をうかがう。

水のたれる音。そして、犬の鳴き声が聞こえる。





おかしい。トンネルの中から犬の鳴き声だ。

まさか反対側の入り口は塞いでないのか? などとあさはかな考えはすぐに捨てた。

トンネルの中から聞こえるようで、実は上からか? この考えは置いておこう。

小動物が通れる道、もしくは穴があるのか? 犬って穴掘るのかな。あ、ココ掘れワンワンか。

塞いだときに、トンネル内の生物を確認しなかった? めんどくさかったんだね。











各方面から推測した結論は、仕事するのがダルかったということだ。

いくら仕事でも、手抜きしたいときがあるのが人であり、人生なのだ。

楽をしたいという欲望が、金を産み、暮らしを豊かにする。






吹上トンネルは働くことの意味を教えてくれた。

ありがとう、吹上トンネル。

吹上トンネルは無言のまま、僕達を送り出した。



無愛想なやつだ。





総裁の話にあったトンネル手前の廃屋は、

ただの資材置き場となっていた。

助かった。





時は4月。

桜咲き乱れる中、われらは次の参拝地へと出発した。












風邪・・・ひくなよ。


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