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のんきな心霊の世界。あなたも軽い気持ちで心霊体験。

 2009年4月21日 21時


雨だ。

目を覚ますと雨が降っていた。

4月の冷たい雨だ。

あの時も雨が降っていたのであろうか。









もう30年近くも前になる。

この陸橋で親子が心中した。

即死だった。





その日以来、ここでは霊障が起こりはじめる。

火の玉が現れたり、この陸橋を入るタクシーに、

その子供たちが乗ってきたりと・・・

当時、新聞沙汰にまで発展した。















僕たちは乙丸陸橋に来ていた。











総裁は僕に1つの任務を下しました。

一人でこの陸橋の参拝をしてきなさい。

これが総裁の意思だ。






おそらく総裁は僕を鍛えようとしているのだ。

より、この内閣の力を上げるため。

より、この内閣の統率力を上げるため。





さすがは総裁である。

全てが全国統一を目標とした行動なのだ。





決して、せっかくお風呂に入って髪の毛のセットをしたのに、

雨に当たったら台無しになってしまうから、車の中から出たくない。






などという甘ったれた感情ではないのだ。

僕は意を決し、車から出て初の単独参拝に挑む。





















傘をさし、階段を一段ずつ踏み外さないよう確実に踏みしめながら登って行く。

その後姿はまさしく男道。

肩で風を切り、背中で語る。

その背中から伝わる想いは、






一人じゃ怖い。







恐れていては何も始まらない。

僕は荒れ狂う雨を切り裂きながら、一歩、また一歩と前進する。

人が二人並んで歩くには狭すぎる道だ。

自転車がきたらフェンスにのって避けるとしよう。




















飛び降りた場所はきっとココだ。無論根拠はない。

ただ、これ以上進むと、戻るのが面倒だな・・・と。





このフェンスの下には線路がある。

高さ的にはそう高く感じない。はたしてここから落ちて即死できるのか。

落ちたときに電車が来れば即死だろうけど。








こうして僕は総裁の元へ戻った。

総裁の目には、きっと僕はたくましく映っていただろう。






お化粧に夢中な総裁の横顔を見ながら、僕は自分の成長を感じた。


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